子育て中の皆さん、こんにちは!
鈴木美咲です。
小学校教諭、教育関連企業でのカリキュラム開発、そして現在は学習塾の経営と教育コンサルタント。
様々な立場で子どもたちの成長を見守ってきました。
私自身、小学生2人の母親でもあります。
子どもの教育について、日々頭を悩ませている保護者の方も多いのではないでしょうか。
「うちの子、勉強が苦手で…」
「何をやらせても長続きしないんです」
そんな悩みをよく耳にします。
でも、ちょっと待ってください!
その子は本当に「勉強が苦手」なのでしょうか?
もしかしたら、その子の得意なこと、強みを生かした学習方法に出会えていないだけかもしれません。
→ 苦手なことに目を向けるのではなく、得意なことにフォーカスする。
→ 得意を伸ばすことが、苦手克服の近道になる。
→ 子ども一人ひとりに合った学習アプローチを見つけることが大切。
この記事では、子どもの強みを見つけ、それを生かした学習方法について、私の経験と知見を基に、具体的にお伝えします。
最後までお読みいただければ、きっとお子さんにぴったりの学習アプローチを見つけるヒントが得られるはずです。
そして、お子さんの学習意欲や自己肯定感が高まり、より充実した学びの時間を過ごせるようになることをお約束します。
子どもの強みを見つけるためのステップ
親子で強みを話し合うコツ
さあ、まずは、お子さんの強みを見つけることから始めましょう。
「強みって言われても、なかなか思いつかない…」
そんな方もいらっしゃるかもしれませんね。
でも、大丈夫。
強みは、特別な才能だけを指すのではありません。
普段の生活の中で、お子さんが楽しそうに取り組んでいること、時間を忘れて没頭していること、それらすべてが強みにつながるヒントになります。
では、親子で強みを見つけるためのステップを具体的に見ていきましょう。
1) お子さんが好きなこと、興味を持っていることをリストアップする。
2) その中から、特に時間を忘れて取り組んでいることをピックアップする。
3) なぜそれが好きなのか、どんなところが楽しいのかを、お子さんと一緒に話し合ってみる。
ここで大切なのは、親が「これは強みになりそう」と決めつけないことです。
あくまでも、お子さん自身の言葉に耳を傾け、その気持ちを尊重することが重要です。
例えば、
「ゲームばかりして…」
と、親としては心配になることもあるかもしれません。
しかし、ゲームの中にも、様々な要素があります。
→ ストーリーを楽しむのが好きなのか?
→ キャラクターを育てるのが好きなのか?
→ 友達と協力してクリアするのが好きなのか?
ゲームのどんなところに面白さを感じているのかを、じっくり聞いてみましょう。
そこから、物語を考える力、計画的に物事を進める力、コミュニケーション能力など、意外な強みが見えてくるかもしれません。
日常観察で分かる得意分野のヒント
強みを見つけるもう一つの方法は、日常の何気ない場面を観察することです。
子どもは、好きなことや得意なことには、自然と多くの時間を費やします。
- ブロック遊びに夢中になる子は、空間認識能力や創造力が高いかもしれません。
- お絵描きが好きな子は、色彩感覚や表現力が豊かかもしれません。
- 友達と遊ぶのが好きな子は、コミュニケーション能力や協調性に優れているかもしれません。
以下は、日常のどんな場面に、どんな強みのヒントが隠れているかを示した表です。
場面 | 隠れている強みの可能性 |
---|---|
ブロック遊びに夢中 | 空間認識能力、創造力、集中力 |
お絵描きが好き | 色彩感覚、表現力、観察力 |
友達と遊ぶのが好き | コミュニケーション能力、協調性、リーダーシップ |
本を読むのが好き | 読解力、想像力、言語能力 |
虫や植物に興味がある | 観察力、探究心、分類能力 |
歌やダンスが好き | リズム感、表現力、身体能力 |
工作やDIYが好き | 手先の器用さ、計画性、問題解決能力 |
「うちの子、いつも同じ遊びばかりしている…」
と、心配になることもあるかもしれません。
しかし、同じ遊びを繰り返す中で、子どもは試行錯誤し、自分なりのルールや工夫を見つけ出しています。
その過程で、集中力、忍耐力、問題解決能力など、様々な力が育まれているのです。
「すべての子どもには伸びる可能性がある」
これは、私が長年の教育現場での経験を通して確信したことです。
子どもの可能性を信じ、その芽を育てるためには、まず、その子の強みを見つけ、理解することが大切なのです。
得意分野を活かした学習計画の立て方
具体的な目標設定とモチベーションの維持
お子さんの強みが見えてきたら、それを生かした学習計画を立ててみましょう。
「計画を立てるなんて、ちょっと難しそう…」
そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
でも、大丈夫。
ここでは、誰でも簡単にできる、具体的な方法をご紹介します。
まず大切なのは、お子さんと一緒に目標を設定することです。
- 1週間で、好きな本を1冊読み終える
- 毎日、計算問題を5問解く
- 週末に、家族で博物館に行く
など、小さな目標で構いません。
大切なのは、お子さんが「やってみたい!」と思える目標を設定することです。
そして、その目標を達成するために、どのような学習方法が効果的かを、一緒に考えてみましょう。
例えば、
→ 本を読むのが好きな子には、読書感想文を書かせてみる。
→ 工作が好きな子には、実験キットを使って理科の勉強をしてみる。
→ 友達と遊ぶのが好きな子には、グループ学習を取り入れてみる。
このように、得意分野を生かした学習方法を取り入れることで、お子さんのモチベーションは格段にアップします。
さらに、目標を達成できた時には、たくさん褒めてあげてください。
「よく頑張ったね!」
「すごいね!」
「次はどんなことに挑戦してみようか?」
このような言葉が、お子さんの自信となり、次の学習への意欲につながります。
自宅でできる簡単な取り組み例
「学習計画を立てても、なかなか実行に移せない…」
そんな悩みをお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、自宅で簡単にできる、得意分野を生かした学習の取り組み例をいくつかご紹介します。
- 絵を描くのが好きな子
- 絵日記をつける:その日にあった出来事や感じたことを、絵と文章で表現します。
- イラストで覚える歴史年表:歴史上の人物や出来事をイラストで描き、年表にまとめます。
- 体を動かすのが好きな子
- ダンスで覚える英単語:英単語の発音に合わせて、オリジナルのダンスを作ります。
- 外遊びで学ぶ理科:公園で虫や植物を観察し、図鑑で調べます。
- ゲームが好きな子
- プログラミングに挑戦:ゲーム作りの要素を取り入れた、子ども向けのプログラミング学習ツールを活用します。
- 歴史ゲームで学ぶ:戦国時代や幕末など、興味のある時代の歴史ゲームをプレイし、登場人物や出来事について調べます。
これらの取り組みは、あくまでも一例です。
大切なのは、お子さんの興味や関心に合わせて、自由にアレンジすることです。
「正解は一つではない」
学習方法に、決まった形はありません。
お子さん一人ひとりに合った、最適な学習方法を見つけることが、学びの楽しさを広げるカギとなるのです。
学校・塾・家庭の連携で広がる学び
教師や指導者と連携する方法
子どもの学びをより豊かにするためには、学校、塾、そして家庭の連携が欠かせません。
「学校の先生とどうやって連携したらいいの?」
「塾の先生にはどんなことを相談したらいいの?」
そんな疑問をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
ここでは、教師や指導者と効果的に連携するための具体的な方法をご紹介します。
まず、学校の先生との連携についてです。
- 懇談会や面談の機会を活用する:お子さんの学校での様子や学習状況について、詳しく聞きましょう。
- 連絡帳を積極的に活用する:日々のちょっとした疑問や相談を、気軽に書き込んでみましょう。
- 学校行事に参加する:授業参観や運動会などの行事に参加し、お子さんの様子を自分の目で確かめましょう。
次に、塾の先生との連携についてです。
- 定期的な面談を実施する:学習の進捗状況や、今後の学習計画について、じっくり話し合いましょう。
- 塾のイベントに参加する:保護者向けのセミナーや、学習発表会などに参加し、塾の教育方針や指導方法を理解しましょう。
- メールや電話で相談する:何か困ったことがあれば、遠慮せずに相談しましょう。
連携先 | 連携方法 | 期待できる効果 |
---|---|---|
学校の先生 | 懇談会、連絡帳、学校行事への参加 | 学校での様子や学習状況の把握、家庭との情報共有、問題の早期発見と対応 |
塾の先生 | 定期的な面談、イベントへの参加、メールや電話での相談 | 学習の進捗状況の確認、学習計画の共有、家庭学習のアドバイス、モチベーションの維持 |
このように、学校や塾の先生と積極的にコミュニケーションを取ることで、お子さんの学習状況をより深く理解することができます。
そして、家庭での学習サポートにも役立てることができるのです。
さらに、専門性の高いプロ家庭教師を活用することも、効果的な学習支援の一つです。
例えば、芦屋市で中学受験を検討されている場合、プロ家庭教師 芦屋で豊富な指導経験と高い合格実績を持つ山本先生のような、信頼できる専門家に相談してみるのも良いでしょう。
山本先生は、京大法学部を卒業後、プロ家庭教師一筋で30年の経験があり、志望校判定C・D評価の生徒を含めて70%以上を第一志望校に合格させています。
指導料と交通費(実費)のみの料金体系で、60分の無料体験授業も提供しているため、安心して相談できるでしょう。
特別支援教育の知見を活かした個別指導の活用
「うちの子、他の子と比べて、ちょっと違うかも…」
「もしかしたら、特別な支援が必要なのかな…」
そんな不安を抱えている方もいらっしゃるかもしれません。
私は、特別支援教育士の資格を持ち、これまで多くの子どもたちの個別指導に携わってきました。
特別支援教育とは、障がいのある子どもだけでなく、学習や行動面で特別な支援を必要とするすべての子どもを対象とした教育です。
- 読み書きが苦手な子
- 集団行動が苦手な子
- 注意力が散漫な子
このような子どもたちには、一人ひとりの特性に合わせた、きめ細やかな指導が必要となります。
特別支援教育の知見を活かした個別指導では、
→ スモールステップで目標を設定する。
→ 視覚的な教材を活用する。
→ できたことを具体的に褒める。
など、様々な工夫を取り入れています。
もし、お子さんの学習について、何か気になることがあれば、一人で悩まずに、専門家に相談することをお勧めします。
学校の特別支援教育コーディネーターや、地域の教育相談センターなどに、気軽に相談してみてください。
保護者が意識したいコミュニケーションのポイント
褒め方・励まし方が子どものやる気を左右する
子どもの学習意欲を高めるためには、保護者の適切な声かけが非常に重要です。
「どうやって褒めたらいいの?」
「どんな言葉で励ましたらいいの?」
そんな疑問にお答えするために、ここでは、効果的なコミュニケーションのポイントを具体的にお伝えします。
まず、褒める時は、
→ 具体的に褒める
→ 努力を褒める
→ 他人と比較しない
という3つのポイントを意識しましょう。
例えば、
「テストで良い点を取ったね」
ではなく、
「毎日コツコツ勉強を頑張ったから、良い点が取れたんだね」
というように、具体的な努力を褒めることが大切です。
また、
「〇〇ちゃんより良い点だったね」
というように、他人と比較するのではなく、
「前回のテストより10点もアップしたね」
というように、お子さん自身の成長を褒めるようにしましょう。
次に、励ます時は、
→ 共感する
→ 一緒に考える
→ ポジティブな言葉を使う
という3つのポイントを意識しましょう。
例えば、
「テストの点が悪くて悔しいね」
というように、まずはお子さんの気持ちに共感します。
そして、
「どうしたらもっと良い点が取れるかな?」
というように、一緒に解決策を考えます。
最後に、
「次はきっとうまくいくよ」
というように、ポジティブな言葉で締めくくりましょう。
子どもと本音で向き合う質問術
子どもとのコミュニケーションで、もう一つ大切なのが「質問」です。
「今日は学校どうだった?」
「宿題やったの?」
このような、Yes/Noで答えられる質問ばかりしていませんか?
これでは、子どもの本音を引き出すことはできません。
子どもの本音を引き出すためには、
→ オープンクエスチョンを使う
→ 子どもの話をじっくり聞く
→ 意見を否定しない
という3つのポイントを意識しましょう。
オープンクエスチョンとは、
「今日は学校でどんなことが楽しかった?」
「その本を読んで、どんなことを感じた?」
というように、自由に答えられる質問のことです。
また、子どもが話している時は、途中で口を挟まず、最後までじっくり聞くことが大切です。
そして、
「そんなこと考えちゃダメだよ」
というように、子どもの意見を否定するのではなく、
「そう思うようになったきっかけは?」
というように、子どもの考えをさらに深掘りするような質問を心がけましょう。
まとめ
さて、今回は「子どもの強みを見つけよう!得意分野を活かした学習アプローチ」というテーマでお話ししてきました。
いかがでしたか?
子どもの強みを見つけ、それを生かした学習方法を取り入れることは、子どもの学習意欲や自己肯定感を高め、より充実した学びの時間を過ごすために、とても効果的です。
- 強みを見つけることは、子どもの可能性を広げる第一歩。
- 得意分野を生かした学習は、モチベーションアップにつながる。
- 学校、塾、家庭の連携が、学びをさらに豊かにする。
- 保護者の適切な声かけが、子どものやる気を引き出す。
これらのポイントを意識して、ぜひ、お子さんと一緒に、楽しみながら学習に取り組んでみてください。
「褒めて伸ばす」
これが、私の指導方針です。
子ども一人ひとりの可能性を信じ、その成長を温かく見守ること。
それが、私たち大人にできる、最高の教育なのではないでしょうか。
これからも、教育の現場から、そして一人の母親として、子どもたちの未来を応援し続けていきたいと思います。
皆さんの子育てが、より楽しく、より充実したものになりますように。
心から願っています!